▼書籍のご案内-序文

日中傷寒論研究 (日中傷寒論シンポジウム記念論集)

本書について

 本記録集は,1992年2月22・23日の2日間, 北京市の長富宮飯店大会議場で開催された「第7回日中漢方医学シンポジウム」での全講演論文を収録したものである。
 本シンポジウムは,中華人民共和国衛生部の賛助のもとに, 株式会社ツムラと中華人民共和国衛生部医療衛生国際交流中心が共催し,財団法人日本東洋医学会が後援して開催された。本シンポジウムは1986年以来毎年1回中国で開催されてきた。過去6回は下記のように開催された。


第1回 1986年3月1~2日
第2回 1987年2月28日~3月1日
第3回 1988年2月27~28日
第4回 1989年2月25~26日
第5回 1990年2月24~25日
第6回 1991年2月23~24日  北京・中日友好医院国際会議場
北京・中日友好医院国際会議場
西安・解放軍第四軍医大学科学会堂
北京・友誼賓館科学会堂
北京・シャングリラホテル大会議場
北京・長富宮飯店大会議場

 本シンポジウムは,日本で使用されている漢方方剤の中国における臨床経験及びその使い方・考え方を学ぶとともに,日本における最新の医学及び漢方療法の研究・臨床成果を中国に紹介して,日中双方の理解を促進しながら,漢方医学の発展と普及に寄与することを目的として開催されている。毎回,主要疾患をテーマとして日中双方が特別講演,一般講演を行い,双方から質疑とそれに対する説明が行われる。
 今回は, 「痛みに関する漢方治療」といったテーマをもとに計14題の講演が行われた。日本より漢方の臨床経験豊かな臨床家と研究者約50名と報道関係者約10名が参加し,中国側からは約 400名が参加した。